日銀生え抜きの幹部は、消費税導入で利上げが遅れたことがバブル膨張の原因と主張した。それが一因であることは事実だが、銀行の安易な融資を放置した日銀の責任も小さくなかった。日銀は営業局と監査局で銀行を監視していた。特に営業局は、銀行に強い影響力を持っていた。まだ低利の公定歩合で資金を貸し出す日銀貸し出しがあり、営業局の意向に沿わないと貸し出し引き揚げをちらつかせ圧力をかけていた。雛月半ばの準備頂金を積む最終日には、大手銀行の幹部が事業資金を積ませてもらったお礼をするため営業局の局長や課長をたずねて回る光景が見られた。
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日銀は消費税の導入を控え金融政策という武器が封じられても、銀行のバブル的な融資を抑える術は持っていた。しかし日銀はバブルの拡大を漫然と見ているだけだった。それどころか営業局の銀行担当は、毎日のように高級料亭などで銀行の接待を受けていた。年間の接待日数が100日を超えると豪語する日銀マンもいた。バブルを注意すべき日銀が、バブルにまみれていた。国土庁の無謀な首都圏改造計画、銀行の攻撃的な不動産融資、日銀のバブルが発生した。
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