インターネット住まいのガイド

多重債務問題に住宅ローンが含まれていない不可解

2011.10.14

住宅ローンは数千万円を何年にもわたって返済する「長期・多額債務」です。これに関して見ぬふりをし、住宅ローンに比べれば「短期・少額債務」であるカードローンだけに多重債務問題の原因があるかのような意識を国民に植え付けることは、借金苦にまつわるさまざまな社会問題を見誤る結果になります。また、その解決方法も見つけにくくなると考えられます。もちろん、住宅ローンより少額とはいっても、カードローンの使い過ぎで破綻する人も大勢いるわけですから、その対策も極めて重要です。しかし同じように、住宅ローンの返済難で破綻する人への対策もとても大事なはずです。多重債務問題の原因を貸金業者によるカードローンだけに焦点を絞っている国の姿勢は誠に不可解だと言わざるを得ません。住宅ローンとカードローンの両方を抱える人にとっては、片方だけが問題なのではなく両方ともに問題となります。借金苦に縛られている人々からすれば、結局は自分の債務をきちんと把握して、全体としてどのぐらいの規模の借金なのか、それを整理して人生をやり直すにはどうすればよいのかに最大の関心があるはずです。多重債務問題について、「長期・多額債務」の住宅ローンを意図的に見過ごし、「短期・少額債務」であるカードローンだけに多重債務問題の責任を押し付けることは危険なことなのです。

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